やわらか博物館

壁がトランポリンでできてる

勝ちたい!どうぶつしょうぎ

3級になってからも調子よく達成率が上がるしマンスリーの級も1.9~2.1と好調だったのですんなり2級に上がれるかと思いきや負けが込んで達成率が上がらなくなった。主に格上相手に負けてたからしょうがないか~と思っていたものの、そんなことを言っていられる感じでもなくなってきたので敗因分析を行って改善策を考えていこうと思う。

 

現状

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3級の70%、月別は2.23級。一時は90%まで行ったのだが2日連続で負け越したため思いっきり落ちて70%になってしまった。滅茶苦茶悔しい。達成率50%~60%の間をウロウロしていたのを脱したので安心していたらこのザマである。多分根本的な敗因が改善されていない。

 

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以下は5級昇級後すぐくらいからつけ始めたグラフ。3級までは割とスムーズに上がってきた。デイリーも負け越した日は少なかった…のだがここ1,2週間ほどはひどい成績が続いている。最近後手番勝率を付けるようにし始めた。

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敗因(体感)

1.相手勝ちに近づく悪手を指してしまう

このパターンが結構多い。特に相手が定跡を外れた手を指して応じ方が分からず適当に指したら悪手でそのままその手が敗着に…という感じ。

2.20手詰みなどこちらが勝勢の時にうまく攻められない

あまり多くはないものの、相手のミスをそのまま攻められないことがある。そしてそのままぐだぐだやってるうちに負ける。

3.時間切れ

時間切れ負けになることは少ないが、時間を使いすぎて終盤で使う時間がなくて慌てて指す…ということはままある。それに時間を使うのは相手に読ませる時間を与えているということでもあるのだ。過度な時間消費は負けの原因にもなるだろう。

 

勝てない原因

1.相手が強くなり、今までの勝ちパターンが通じなくなった

勝てなくなった要因として、相手が強くなったことで定跡を間違えなくなって簡単に勝ちを拾えなくなったことがあげられる。今までは相手が負けパターンにハマったり10手以内の定跡を間違えて悪手を指し、その隙を突いて勝つということが多かった。しかし3級になってからはそういうパターンは少ない。

10手以内の悪手というと例えばこれ。後手△A3ひよこ打の局面である。

図1

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これはぞうが狙われているように見えるが、▲B2きりん△同ライオン(きりんでも可)▲B3ぞうと進めることでひよこ打の意味がなくなってしまう。

図2

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この後は△C3きりん打が多いが▲C1ぞう打と生け贄のぞうをするなり▲A2ぞうときりんを回収するなり適当にすれば大体先手ペースで進む。

大全先生によると、図1で△A3ひよこ打は後37手で先手勝ちになるが最善手の△C2ライオンと指せば後68手で後手勝ちである。かなり先手優勢に傾く悪手なのだ。

こういった悪手は見逃さずにこちらの勝ちとしてきた訳だが最近この形にされることが少ない。他にもいくつか悪手のパターンは覚えているがそれもあまり見かけない。こういった「今まで勝てていた形」が減ったことで、勝率が落ちている可能性はありそうだ。

 

 2.必勝パターンを覚えていない

この形になったら、相手が何をしても詰む…どうぶつしょうぎにはそういった必勝パターンがいくつか存在する。図3は必勝パターンで、手番を持っている後手の勝利が確定している。

図3

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以下△B3きりん▲同ぞう△A2orC2ぞう▲何でも△B3きりん▲何でも△ライオンの前にひよこ打という手順で詰み。

必勝パターンを知っていると、相手に対して仕掛けられる/その形に誘導できるし、相手が仕掛けてきた時にも対応出来る。特に誘導できればかなり強くなれると思う。

 

負けの原因ではないと思われるもの

1.定跡力

特に最善手については同級者より覚えていると感じることが多く、定跡力で負けることは少ない。20手目くらいまでだと相手のこの手は悪手だろうな、ということも分かる。

2.必勝パターンにハマる

取らされて死ぬみたいなことはあまりない。私が避けているというよりは単に相手もそれを仕掛けるだけの能力がないってだけなような気もする。

 

対策

まとめ:対局後に自分で敗着を探す→大全にかける→相手の悪手があれば咎める手を覚える、必勝パターンがあれば覚える

 1.相手が悪手を指してきたときに、咎める手順を覚える

よく見かける悪手がいくつかある。悪手だなあとはぼんやりわかっているのに、それを咎める手順をハッキリと覚えられていない。その後の変化が多くて網羅できてないからなのだが、どうせ悪手だと分かっているならその隙を突けるようにすべきだと思う。

2.敗着を次の一手としてコレクションする

同じ形で負けないための対策。twitterで「本日の負け」として貼っているが、貼りっぱなしになってあまり復習できていない。ブログに貼るなどして、復習しやすい形でまとめて定期的に見返すと良いかもしれない。

3.必勝パターンを見かけたら優先的に覚える

紐がつかない場所にきりんを打つパターンやトライ込みで勝ちを狙う手など難しくてなかなか覚えられていない必勝パターンがある。大全先生で登場したら優先的に覚えて再現できるようにしたい。

4.復習時にすぐ大全にかけず、自分で敗着を探す

自力で考える力を養う。適当に時間を決めて見直し、分からなければ大全にかけると良いかもしれない。

5.公式アプリでCPU対戦する

CPUはあまり人間が指さない手を指してきて難しく、序盤20手以内に負けてしまうこともザラ。定跡外の形を記憶するという意味でもCPU対戦は有用だと思う。ただし指しっぱなしにならないよう

6.ほかの人の対局を観る

文字通り。初段同士の戦いを観て、自分ならこうする…とか考えると良いかもしれない。

 

感想

最近「どうぶつしょうぎでどうやって強くなれば分からない」と何度もぼやいていたが、こうやってまとめてみるとまだまだ出来ることはたくさんあることが分かって落ち着いた。負けが続くのは単にそれが実力だからだと思う。実力を上げられるよう、どうぶつしょうぎの研究を続けていきたい。